投資信託を探す際、ランキングを参考にされる方も多いのではないでしょうか?

「純資産総額」や「売れ筋」など、様々なジャンルでランキング化してくれるため、特に投資初心者には助かることでしょう。

しかし、このような投資信託のランキングには、いくつか注意点があるのをご存知でしょうか?

単に、純資産総額が多いことや、売れ筋であるなどといった理由で、投資信託を選んでいると損をするかもしれません。

そこでこの記事では、正しく投資信託を選ぶために必ず見ておくべき「純資産総額」 「分配金」 「利率」 「売れ筋」の4つのポイントに着目して解説していきます。

純資産総額の多さは人気のパロメーター?

資金量(純資産)の多さは人気ランキングのパロメータ?

純資産総額とは、主に次の2つから構成されています。

  • 投資家から集めた資金
  • 運用で得た利益

純資産総額の多くを占めるのは投資家から集めた資金。つまり多くの投資家から支持を得ている目安にもなるのです。

純資産残高が少ない投資信託は資金的に余裕がないと判断して、手を出さないほうが良いでしょう。

ただし純資産総額が多い投資信託をやみくもに選べば良いのかというと、そうではありません。

なぜなら純資産総額には塩漬けされたお金が含まれている可能性があるからです。

たとえば純資産の多い銘柄の中には、自分が買った値段よりも基準価格が下がってしまったために、売るに売れない塩漬け状態になっている投資家が多くいます。

その投資家の資金が塩漬けとなって、純資産が積み上がったままということもあり得るのです。

投資信託見るべきポイント

・「減少傾向なのか?」「増加傾向なのか?」を必ず把握してから投資信託を購入する
・純資産残高が多くても、現在の残高が減少傾向にある投資信託は特に注意が必要

利率ランキングは疑いの目で

投資信託の利率ランキングは疑え・・・

投資信託を扱う証券会社は、毎月利率ランキングを公表しています。

ちなみに、2020年10月現在の利率ランキングは以下。

1位 ニッセイグローバル好配当株式プラス(毎月決算型)
2位 グローバル・リート・トリプル・プレミアム・ファンド(毎月分配型)
3位 フィデリティ・Jリートアクティブ・ファンド
4位 フィデリティ・USリート・ファンド B(為替ヘッジなし)
5位 ピクテ・グローバル・インカム株式ファンド(毎月分配型)
6位 アジア・オセアニア好配当成長株オープン(毎月分配型)
7位 ラサール・グローバルREITファンド(毎月分配型)
8位 楽天ボラティリティ・ファンド(毎月分配型)
9位 財産3分法ファンド『不動産・債券・株式』(毎月分配型)
10位 フィデリティ・USハイ・イールド・ファンド

(参照:スルガ銀行)

投資信託を選ぶ際に、利率ランキングを目安としている方も多いのではないでしょうか。

しかし、利率ランキングが上位にある投資信託が、必ずしもパフォーマンスが高いとは限りません。

なぜなら利率が高いことは、それほどリスクをとった投資を行なっていることを意味するからです。政治情勢でなどで利率が急に下落することもよくあります。

利率ランキングの上位に入っているからといって、利率が継続的に高いことを意味していない点を忘れずに、あくまで目安としてとどめておきましょう。

毎月分配型の利率は高く、注目度も高い

また利率ランキングの上位の特徴は「毎月分配型」の投資信託です。

毎月分配金が配られるのに加えて、利率が高いのは大変魅力的に見えることでしょう。ですが、実はあまりおすすめできません。

そもそも毎月投資で利益を出すのは至難の業。

たとえば100万円を投資してある投資信託を購入したとしましょう。

この投資信託は毎月分配金が1万円もらえることになっています。

運用開始6ヶ月は運用が好調で、約束どおり毎月1万円の分配金をもらい続けることができました。

ところが7ヶ月目以降は運用が上手くいかなくなり、投資信託の運用側からすると、分配金として出すお金がありません。

それでも「毎月1万円の分配金を出します」と、投資家に伝えているため、何としても1万円の配当金を出さなければなりません。

この時、もしあなたが投資信託の運用担当者であれば、どこから分配金を投資家に出すでしょうか?

実はこの場合、投資家が投資した資金を切り崩して支払うのです。

つまり6ヶ月目までは運用が上手くいったため、毎月1万円の分配金を出せていましたが、7ヶ月目以降は運用が上手くいかなくなり、投資した100万円から分配金を出します。

そうすると7ヶ月目に投資元本は99万円に、8ヶ月目も運用が上手くいかなかった場合は98万円に…、と運用が上手くいかなくなると元本が次々削られてしまいます。

このように元本から取り崩される分配金を、「特別分配金」といいます。

特別分配金が続くと、いずれ分配金も減額され、受け取った分配金以上に基準価格が下がり、最終的に損をするケースが多くなるため注意が必要です。

目論見書などを確認し、過去に特別分配金を出したことがないか確認しておくといいでしょう。

分配金が高い投資信託は魅力的だが…

高配当の投資信託ランキング

分配金が高い投資信託は実力以上の分配を行なっている可能性があります。

そのような投資信託は基準価格が低い傾向があり、いつのまにか分配金が減額されるといったケースに繋がる可能性が非常に高いのです。

投資信託の中でも、毎月分配型の投資信託を選ぶ際は、運用収益に見合った、適切な分配金が支払われているのかを見極める必要があるのです。

その方法としては、

  • 分配余裕月数
  • 運用報告書

を確認するといった方法があります。

まずは分配余裕月数についてですが、分配金を安定的に払い続けられるかを見極めるために、分配余裕月数が長いファンドを選ぶと良いでしょう。

続いて運用報告書についてですが、投資判断をより正確にしていくための様々な情報が記載されている書類です。

運用報告書はこのようなもの。

投資信託にとって無理な分配が続いているのなら、基準価格は下がっていっているか、本来上昇する環境があっても横ばいに推移している状況になっていることが多いです。

また、その他に分配金の内訳を載せているレポートを発行している投資信託なら、中身をしっかり確認しましょう。

例えば、残高1兆円を越える人気ファンドのラサール・グローバルREITファンドでは、運用報告書で「当期の収益」と「当期の収益以外」という形で分配金の内訳が載っています。

この部分を確認すると、支払われた分配金が利益から出ているのか、元本を切り崩す形で出ているのかが分かります。

つまり普通分配金(利益から出された分配金)か、特別分配金かがわかるということですね。

長期的に元本を切り崩す状態で無理な分配金を支払っている投資信託は、保有している投資家を軽視し、これから保有を考える投資家向けに分配金利回りが魅力的に映るように飾っている投資信託とはいえるでしょう。

売れ筋の投資信託がいい商品とは限らない

投資信託の人気度は、いかに「売り手がその商品をプッシュしたか」「広告に予算をかけたか」などに左右されている可能性があります。

たしかに投資信託も豊富な数があるので、どれを選べば良いか分からず、オススメされたからと言う理由で投資信託を購入することもあるでしょう。

あるいは、雑誌やネット上で紹介されている投資信託の売れ筋ランキングなどを参考に投資信託を選ぶ方もいるのではないでしょうか?

しかし、これは正しい判断と言えません。

当サイトでも選び抜いた国内の運用会社をランキング形式で並べていますが、あくまで管理人の私見です。

参考程度にとどめて、その後は自分で目論見書を確認していきましょう。

ここまでの手順を追えば、この投資信託を購入していいかの適切な判断ができることでしょう。

仮に運用先としては縁がなくとも、そこで学ぶ内容や経験は必ず資産運用の一助になるはずです。

投資信託高利回り分配金ランキング

タイトルテキスト

投資信託高利回り分配金ランキング
最近では、投資信託も毎月分配金がもらえる『毎月分配型』に人気が集中しています。

年の利回りがざっくりいくらというよりも毎月預貯金のような感覚で分配金がもらえるというのが、日本の国民性にもあっているようです。

せっかくもらえる分配金ですから、できれば高利回りなもので選びたいものです。

ここで、筆者のリサーチによる、分配金率が優れている高利回り分配型投資信託をランキングでご紹介します。

1位  上場インデックスファンド海外債券(Citigroup WGBI)毎月分配型

基準価格(1口当たり) 50,611円
分配金利回り 2.63%
純資産総額 316.92億円

(11/2現在)

■特 徴■

世界各国の債券投資対象とし、シティグループ世界国債インデックスの動きに連動する投資成果をめざした運用を行ないます。

2位  野村米国ハイ・イールド債券投信 (通貨選択型) ブラジルレアルコース (毎月分配型)

基準価格(1口当たり) 2,078円
分配金利回り 2.41%
純資産総額 332,46億円

(11/2現在)

■特 徴■

米ドル建ての高利回り事業債(ハイ・イールド・ボンド)を主要投資対象とし、高水準のインカムゲインの確保と中長期的な信託財産の成長を図ることを目的として運用を行ないます。

3位  野村米国ハイ・イールド債券投信 (通貨選択型) 南アフリカランドコース (毎月分配型)

基準価格(1口当たり) 3,567円
分配金利回り 2.8%
純資産総額 3.86億円

(11/2現在)

■特 徴■

~特徴は2位のものと同様~

4位  三菱UFJ 新興国債券ファンド 通貨選択シリーズ<ブラジルレアルコース>

基準価格(1口当たり) 1,465円
分配金利回り 6.83%
純資産総額 225.53億円

(11/2現在)

■特 徴■

10本の通貨コースとマネープールファンドの11本のファンドで構成される投資信託で、主に円建ての外国投資信託への投資を通じて、米ドル建ての新興経済国の国債や政府機関債等に実質的な投資を行います。

5位  三菱UFJ 新興国債券ファンド 通貨選択シリーズ<豪ドルコース>(毎月分配型)

基準価格(1口当たり) 3,159円
分配金利回り 4.75%
純資産総額 114.09億円

(11/2現在)

■特 徴■

~特徴は4位のものと同様~

総合ランキング

総合ランキング

筆者のリサーチによる、総合的に優れている投資信託をランキングでご紹介します。

1位  証券ジャパン日本株オープン

基準価格(1口当たり) 1,095円
分配金利回り 9.13%
純資産総額 448.73億円

■特 徴■

主としてDIAM日本株オープン・マザーファンドへの投資を通じ、国内の上場銘柄を投資対象として、中長期で信託財産の成長をはかることを目標として積極的な運用を行います。

2位  SBI-小型成長株ファンド ジェイクール

基準価格(1口当たり) 16,502円
分配金利回り 1.87%
純資産総額 777.4百万円

■特 徴■

主要投資対象は、国内の中小型株が中心で、ファミリーファンド方式で運用。

新規株式公開後3年以内の企業のうち、新たに成長が見込めるものにに積極投資を行う。徹底した企業の個別直接面談調査・分析(ボトムアップ調査)を行い、銘柄数を限定し且つ一度に組入れずに徐々に投資をする等の慎重な分散投資が特徴。

3位  ソフトバンク&SBIグループ株式ファンド

基準価格(1口当たり) 17,367円
分配金利回り 5.59%
純資産総額 9.92億円

■特 徴■

日本の証券取引所に上場されているソフトバンク株式会社及びSBIグループ関連企業の株式にファミリーファンド方式で投資を行い、信託財産の成長をめざす。

4位  JPMザ・ジャパン

基準価格(1口当たり) 59,046円
分配金利回り 5.59%
純資産総額 666.34億円

(11/2現在)
■特 徴■

日本の株式を実質的な主要投資対象とし、利益成長性が高く、株主を重視した経営を行っており、これらの状況を市場が株価に織り込んでいない企業に積極投資を行います。

5位  JPM・E-フロンティア・オープン

基準価格(1口当たり) 24,225円
分配金利回り 1.65%
純資産総額 59.19億円

(11/2現在)
■特 徴■

日本の株式を主要投資対象とし、企業の成長性に着目し、株価水準が割安と判断される銘柄を中心に、日本経済の構造変化の中で最も活躍が期待できる企業群に投資します。

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