知っておきたい5000万円の資産運用に必要なこと

貯めた貯金や相続金などで手元に5000万円ができたとしたら、あなたはどうしますか?

その5000万円を元手に資産運用を行い、増やしていきたいと思いませんか?

しかし投資にはリスクがつきもの。

とはいえ、誰もがそのリスクをできるだけ抑えながら元手の5000万円を増やしたいと思うはずです。

そこで今回は、5000万円の貯金を元手に資産運用するおすすめの投資方法を紹介し、併せてその場合のポートフォリオの組み方について事例をあげて解説していきます。

上手く資産運用をしていく2つのポイント

まずは5000万円を資産運用を上手く行っていく上で把握しておきたい基本的なポイントとして、

ポイント

・目標設定をする
・自分でやるかプロに任せるか

の2つがありますのでそれぞれ見ていきましょう。

目標設定をする

上手く資産運用を行っていくためには、しっかりとした目標を設定することが重要です。

これは資産運用の目的や目標利益額、目標達成までの期間、想定する運用利回りなどを自分で整理しておくということ。

この中では特に、投資の動機づけとなる「資産運用の目的」がしっかりしていることが肝心です。

ここでは例として、5000万円を運用する上で設定した目標例を見てみましょう。

資産運用の目的 資産運用する目的は何か
増えたら何に使うのか
(例:家・別荘購入、子供の教育資金、老後資金、店の開店資金、海外留学資金、海外旅行資金など)
元の金額 5000万円
目標利益額 3000万円(元利合計8000万円)
目標達成期間 10年間
想定運用利回り 想定している年間の利回り

このように、何を買うためなのか、なぜ増やしたいのか、何年かけて達成したいのかなどを一度自分の中でまとめておくことが大事です。

自分で運用するかプロに任せるか

次のポイントは、自分で運用するかプロに任せるかです。

せっかく貯めた5000万円の資産ともなれば、自分でゼロから学んで運用するのはリスクが大きすぎて、特に投資初心者の方にはかなり難しいと思います。

そこで、プロに運用してもらうという選択肢が有効になってきます。

しかしもちろん自分で運用する場合とプロに任せる場合には、それぞれ一長一短があります。

自分で運用する場合は、自分の好きな方法やタイミングで投資ができるメリットがありますが、その反面、資産運用の経験や知識が求められることになります。

一方、資産運用のプロに任せる場合は、自分の好きなようにできないものの、運用の経験があまりない初心者でも安心できるというメリットがあります。

これは、5000万円すべての運用についてどちらか一方ということではなく、自分で資産運用を行う部分とプロに任せる部分を組み合わせることも検討すべきでしょう。

しかし一概に自分で運用する、プロに任せると言われても、どの運用方法がどちらで、何がおすすめなのかなどは、あまりわからないかと思います。

そこで次に、「自分で運用するおすすめ投資方法」と「プロに運用を任せられるおすすめ投資法」をそれぞれピックアップしましたので見ていきましょう。

自分で運用するおすすめ投資方法一覧

ここでは、自分で資産運用ができるおすすめの投資方法として、「不動産投資」と「株式投資」を紹介します。

不動産投資および株式投資ともに、外部に委託する部分はありますが、売買の決断などは自分自身で行うのが基本です。

不動産投資

不動産投資は、アパート、マンションなどの不動産を購入し、それを貸して家賃収入を得る資産運用方法です。

家賃という長期・安定した収入を得ることができ、また将来的には、不動産市場などのタイミングを見て売却による収益も期待できるため、従来の富裕層だけでなく近年では会社員などでも取り組む人が増えています。

そんな不動産投資には、大きく分けてアパート・マンションなど1棟買いしたものを賃貸する方法と、マンションの1室を区分所有して貸し出す方法があります。

不動産投資の方法

  • 1棟買いしたものを賃貸する
  • 1室を区分所有して貸し出す

前者は、所有室数が多いことから毎月まとまった額の家賃収入を得ることができますが、その分初期投資額も大きくなります。

それに比べると後者は、マンション1室だけの家賃収入になりますが、初めにかかる購入資金を比較的手頃な範囲に抑えることができます。

この場合、5000万円という資金額を考慮すると、マンションの区分所有方式が予算的に合っていると言えます。

初めは1室のスタートでも、賃貸経営が軌道に乗った後に室数を増やしていくオーナーも実際に多くいますので、不動産投資を考えている方はまず1室からスタートしてみてもいいですね。

株式投資

次におすすめなのは、株式投資です。

株式投資は、個別企業の株式を売買することで、その差益を得る資産運用方法。

個別企業の株式を売買するには、企業の財務状況や営業活動に関する勉強が必要となりますので、適切な銘柄を初心者の方が分析するのは難しいと言われています。

しかし最近は投資顧問サイトに登録すれば、おすすめ銘柄を定期的に紹介してくれるそうなので初心者の方はそういったサイトに登録してよい情報を得るというのも手ですね。

ちなみに初心者の方が株式投資を行う場合は、リスクを軽減させるため一度にすべての資金を投入せずに、株の購入は何回かに分けて行う方が安全でしょう。

また、購入先も特定の1社や1つの業種だけに偏らないよう広く分散して行うと一度に大きな資産を失ってしまうということがなくなりますね。

Twitterでも株式投資は、しっかりやれば儲かるおすすめ運用方法として人気があります。

興味がある方は是非始めてみてはいかがでしょうか?

プロに運用を任せられるおすすめ投資法

次に紹介していくのは、プロに任せられるおすすめ投資方法です。

ここでは、「投資信託」、「ロボアドバイザー」、そして「ヘッジファンド(日本・海外)」を紹介していきます。

投資信託(ひふみ投信など)

投資信託は、証券会社や銀行で扱っている商品の中から自分が気に入ったものを購入し、後の運用は専門家に任せておける資産運用方法で、国内外の株式や債券、不動産などで、それぞれの商品でその配分割合が決められています。

投資信託を分類すると、日経平均株価などの指標と連動するように設計された「インデックス型」、それ以上の収益を目指す「アクティブ型」、そして個々の顧客の条件に合う形にオーダーメイドされた「ファンドラップ」などに分けられます。

中でも、主に国内の中・小型株をターゲットとするアクティブ型の「ひふみ投信」は、将来の成長性が見込める企業を開拓して投資を行う方法で、他のアクティブ型投信より高い収益率をあげてきています。

インデックス型は安全性優先タイプ、アクティブ型は積極的運用タイプ、ファンドラップは富裕層向けという性格がありますが、いずれも投資経験が少ない初心者向きといえます。

ロボアドバイザー

ロボアドバイザーは、パソコンやスマホを通してAI(人工知能)を使ったコンピューターが資産運用の助言や実際の運用をしてくれるサービスで、「アドバイス型」と「運用一任型」の2種類があります。

アドバイス型

「アドバイス型」は、ユーザーのリスク許容度に応じて、資産運用の最適なプランを提案してくれるもので、ユーザーはその提案されたプランに基づき実際の運用を行うことになります。

運用一任型

「運用一任型」では、アドバイス型と同じくユーザーに最適な資産運用プランを提案してくれるのに加え、実際の発注や運用、そして運用途中での資産配分の見直し・最適化まで行ってくれます。

両者を比べると、投資経験があまりない初心者の方は、資産運用をまるごと任せられる「運用一任型」のサービスがおすすめです。

ヘッジファンド

ヘッジファンドは、「私募」のファンドで、投資家から預かった資金を様々な投資対象に分散投資を行い、利益を還元する組織です。

投資の対象は、国内外の株式や債券に加え、金、原油、農産物など幅広く、景気や相場の動向にかかわらず「絶対収益」を上げることを目標としています。

「絶対収益」とは、日経平均株価などベンチマークとの相対比較で投資結果を評価するのではなく、常にプラスの結果をあげること。

このため、相場の下落局面でも利益を出すことができるよう、空売り・先物取引などあらゆる投資技法を使います。

このヘッジファンドは、海外の組織が有名ですが、国内にも存在します。

一般の投資信託のように、証券会社や銀行などでは販売されておらず、加入するためには知人に紹介してもらうか、自分で調べて直接連絡するかの方法となります。

ヘッジファンドとは?基本や2018年おすすめファンドを徹底解説

海外ヘッジファンド

最後のおすすめは、海外ヘッジファンドです。

上記しましたヘッジファンドと大きな違いはないですが、運営拠点が海外にあるヘッジファンドということになります。

そんな海外と国内のヘッジファンドを比較すると、以下の共通点と相違点がみられます。

項目 海外ヘッジファンド 国内ヘッジファンド
共通点 絶対収益が目標
リスク分散投資が徹底
手数料は成功報酬
プロのファンドマネージャーが資産運用(完全に任せておける)
相違点 初期投資額が1億円以上必要
(5000万円では不足)
内容説明が英語
直接投資するのが難しい
初期投資額が1000万円以上必要
(5000万円で初期投資可能)
内容説明が日本語
直接投資が可能

海外ヘッジファンドは、世界中の富裕層や機関投資家を加入対象としているため、最低でも1億円以上の初期投資が必要となり、5000万円の資金では加入が難しいといえます。

また、ファンドへの投資も直接ではなく、プライベートバンクを通す、投資サポート会社を通す、海外ヘッジファンドに投資している投資信託を購入するなどの方法になります。

ちなみにへッジファンド市場は、世界の金融に大きな影響力を持っており、特に株価に関しては株価の推移にも影響してきます。

5000万円を使って、このような影響を持つヘッジファンドに参加してみるのもいいですね。

5000万円を運用していくポートフォリオの例

これまで、自分で運用する投資分野、およびプロに運用を任せられる投資分野をみてきました。

そこで次に、5000万円を元手にどのようなポートフォリオを組めば安全で効率的な資産運用ができるのかについて考えてみましょう。

不動産投資は初心者でも始めやすい

まず、「自分で運用する投資分野」である不動産投資と株式投資を比較します。

株式投資は長期と短期両方の投資方法がありますが、個別企業の株式相場は不動産に比べて上下の変動が大きく、いわばハイリスク・ハイリターンの性格を持っています。

この上下に大きく動く株式相場を乗り切って利益をあげていくには、現物取引のみでなく、空売りができる信用取引を行う必要がありますが、投資の初心者が上手に行うには少し荷が重いといえます。

一方、不動産価格や価値が急激に変動することは少なく、長期的に推移する性質があることから、ローリスク・ローリターンの資産運用法といってもよいでしょう。

また、初心者でも困ったときには不動産業者に相談やアドバイスがもらえるため心強い面があります。

さらに、株式投資と異なり一定の想定値による年間利回りを算出しやすいため、将来的な収支計画が立てやすく、5000万円という元手資金があれば十分に取組みができるものです。

以上の点から、「自分で運用する投資分野」の中から不動産投資をポートフォリオの一部に組み込むのがいいでしょう。

不動産投資は、ワンルームマンションの区分所有から

5000万円の予算では、アパート1棟経営、新築マンション区分所有などは難しいため、中古マンションの区分所有を採用します。

不動産投資を成功させるためには、いかに賃貸需要がある優良な物件を取得するかが重要ですが、交通の便や今後の人口・世帯数予測などからみて、一定以上の人口集積が見込めるエリアに単身者用の部屋を求めるやり方が最も有利です。

立地エリア 首都圏(都内23区と隣接地域)
または地方大都市圏
最寄り駅から徒歩10分以内
築年数 中古物件(築15年以内)
間取り ワンルーム

上記のような条件を持つ物件の相場価格が1戸あたり1700~1800万円と想定し、取得経費と若干の余裕資金を見込み、2000万円を不動産投資用に用意します。

一方の国内ヘッジファンドは最低投資額が1000万円以上ですが、今回は例として3000万円の利益をあげることを目標にしてみます。

3000万円の利益を上げるためには、できればある程度のまとまったリターンを見込む必要があります。

したがって、5000万円のうち予備資金として300万円をロボアドバイザー。

200万円を定期預金に分配し、残りの2500万円を国内ヘッジファンドに投資します。

資金を預けた後の運用の配分はすべてお任せで、プロのファンドマネージャーが専門的見地から動かしてくれます。

ヘッジファンドは景気・相場の下落局面にも強い

次にプロに運用を任せられる投資分野ですが、投資信託とロボアドバイザーは基本的に投資方法が似ています。

国内外の株式や債券を組み合わせたポートフォリオで、個々のユーザーに合った資産運用プランの提供、リスク分散の範囲、運用コストなどで違いはありますが、基本的な投資方法は現物投資です。

しかし現物売買のみの投資法では、景気や相場の上昇局面では利益を上げることができますが、下落局面では利益が出ないか損失を被る可能性があります。

一方、ヘッジファンドは基本的な投資スタンスが大きく異なります。

ヘッジファンドは、景気や相場の動向にかかわらずプラスの絶対収益をあげる使命を負っているため、現物投資に加えて空売りや先物売買など専門的なテクニックを用います。

相場で利益を上げ続けるためには、景気や相場の下落局面でも勝つことができる空売りや先物取引の手法が必要なのです。

このことから「プロに運用を任せられる投資分野」の中から、5000万円以内で初期投資ができる国内ヘッジファンドを組み込むのがおすすめですね。

収支計画を立ててみる

例として今回は、不動産投資とヘッジファンド、そしてロボアドバイザーと定期預金でポートフォリオを組みました。

次に、大きな割合を占めている不動産投資とヘッジファンドの収支計画をさらに決めてみましょう。

不動産投資の収支計画

不動産投資の収支計画は、単純計算ですが以下のように立てます。

想定家賃収入 7万円/月
想定空室率 5%
好立地で単身者用のため低め
年間維持管理経費比率
(建物管理委託費・賃貸管理委託費・修繕積立金など)
10%
中古物件であるが、ワンルームは比較的維持管理経費がかからない
想定年間収入(税引き前) 71.4万円
年間家賃収入(7万円×12月)×(1-空室率0.05-年間維持管理経費比率0.1)
10年後収入累計(税引き前) 714万円
71.4万円×10年

不動産投資には実際は様々なリスクがありますが、カンタンに収支計画を考えてみますと10年間で約700万円の利益が見込めます。

ワンルームのため管理もそれほどなく、定期的に収入が入ってくる不動産投資は初心者にもおすすめではないでしょうか。

国内ヘッジファンド投資の収支計画

国内で上位の評価を受けているヘッジファンドは、常に10%以上の年間利回りを実現しているため、この数値を使用して収支計画を立てます。

元手資金 2500万円
想定利回り 10%
運用方法 複利運用
1年ごとに利益を元本に組み込み
10年後利益累計 3984万円
10年後元利合計 6484万円

以上から、10年後の累積利益は、以下のようになります。

不動産投資収益714万円+国内ヘッジファンド収益3984万円=4698万円

実際には、ここから毎年の税金が引かれます。

なお、最終的なトータル資金は、元手5000万円のうち約2000万円をかけてマンションを購入しているため、その売却額がいくらになるかで変わってきます。

まとめ

5000万円を元手に資産運用を行う例を紹介しました。

さらに自分で運用する投資法とプロに運用を任せられる投資法を組み合わせ、それぞれの中でできるだけリスクを抑えながら一定水準以上の収益が期待できる資産運用手段を選び、ポートフォリオを組みました。

10年後の想定利益である4698万円は税引き前の数字であり、また不動産の売却額がいくらになるかで結果が動くとの不確定要素はありますが、10年後のトータル利益が3000万円という目標は達成できるのではないでしょうか。

高いリターンが期待できる個人投資家向けの国内ヘッジファンドとは?