投資信託を売る販売会社や、販売会社の営業マンは、投資家のメリットなどは考えていません。
自分の売り上げに直結する数字をみています。営業マンは手数料をいくら取れるかを考え、営業活動をしています。彼らも仕事として投資信託を販売しているので仕方ない面もあります。
一般的に、株式や債券に投資をするアクティブ投資信託の方が手数料が高く、国債や社債だけを買うようなパッシブ投資信託のほうが手数料は安いです。アクティブ投資信託のほうが、リスクも高い傾向があるのは言うまでもありません。ですので、営業マンが手数料を稼ぎたい時には、アクティブ投資信託を積極的にすすめてくる、という傾向があるので投資家の立場としては理解が必要です。
今の時代、定期預金の獲得は、もはや個人の業績としては評価が低く、投資信託や保険をたくさん売る営業マンのポイントが特に高く見積もられているようです。投資家は買い手で、販売会社は売り手です。買い手である投資家の相手は売り手である販売会社の営業マンの、上記のような背景をしっかりと把握しましょう。
筆者の知り合いに「一つの投資信託を、一人の投資家に十分理解できるように説明をしていては、時間がかかりすぎる」というような本音を漏らした営業マンがいます。
小口の投資家には簡単な説明で終わるような仕組みの投資信託を売るようにしている、ということのようです。1000万円以上を購入してくれるようなお客様にだけは、ゆっくりと時間をかけて丁寧に話をするようです。
日本人は世界に比べて資産運用に関する知識レベルが非常に低いということを自覚して、やはり日々投資家自身で知識を増やしていく必要があるでしょう。