ヘッジファンドの決算時期は?
ヘッジファンドの決算は市場の動向に密接していると言われていますが、いまいち因果関係が見えませんよね。

これを紐解くには、ヘッジファンドの決算について理解しておく必要があります。

実はヘッジファンドの決算時期少し前は、解約に備えて株式等のリスク資産を売却して現金を増やす傾向があり、この結果市場に大きな影響を与えるといわれます。

そこで本記事ではヘッジファンドの決算がなぜ市場に影響を与えるのかをまとめてみました。

ヘッジファンドの決算の特徴

ヘッジファンドの決算の特徴

では初めにヘッジファンドの決算の特徴から確認していきましょう。

ヘッジファンドの決算には以下の2種類あり、決算時期がそれぞれ異なります。

    1.ヘッジファンドの会社自体の決算
    2.ヘッジファンドが運用する個別のファンドの決算

    1.ヘッジファンドの会社自体の決算日は6月と12月が主流です。

    ヘッジファンドの顧客は欧米の金融機関や大企業が大半で、欧米の金融機関や会社の決算日は大体6月と12月なので、ヘッジファンドもこれに決算日を合わせている場合が多いです。

    なお全ての会社の決算日が6月と12月とは限りません。

    一方、2.ヘッジファンドが運用する個別ファンドの決算ですが、こちらは投資家の都合によって決算時期が異なります。

    個別のファンドとは、ヘッジファンドの投資先のファンドのことを指します。

    個別ファンドは、ファンドによって1月、8月、10月…など決算時期が決まっているので、投資する際には決算日が何月なのか事前に確認すると良いでしょう。

    このようにヘッジファンドは会社によって決算日を設けているのですが、その45日前を解約申請の期限日とする「45日ルール」というものがあります。

    この45日ルールが市場に影響を与えている要因だと言われています。では45日ルールについてもう少し詳しく解説していきます。

    45日ルールとは?

    45日ルールとは?
    ヘッジファンドに解約または一部解約を申し込む際は、決算日の45日前までにするというルールがあります。

    例えば決算日を12月末日に設定していた場合、解約の申請は11月の中旬までになります。

    投資家は運用成績や自身の運用目的に合わせて適宜解約を申し込みますが、ヘッジファンド側は決算日に投資家が何口契約を解約するのかを事前に予測することができません。

    しかし解約金を用意できなければ投資家からの信用問題、ファンドの破綻に繋がります。

    これを阻止するためにも、ヘッジファンドは45日ルールを設け、事前に解約数に応じた解約金の準備をしているのです。

    ヘッジファンドは決算日までに解約金に応じた現金を用意する必要があるので、決算日45日前から決算日までに換金作業を行います。

    多額の資産を顧客から預かり運用するヘッジファンドが換金作業を行うとなると、保有している金融商品の売りが予測され、市場が変動しやすいと言われています。

    なおヘッジファンドの45日ルールについては、別ページで詳しく解説していますので、興味がある方はぜひチェックしてみてください。

    >>ヘッジファンドにまつわる「45日ルール」とは

    ヘッジファンドの決算と株価の関係性は薄い

    ヘッジファンドの決算と株価の関係性は薄い
    それではヘッジファンドの決算が市場に与える影響はどれくらいあるのでしょうか?

    結論を申し上げると、ヘッジファンドの決算は必ずしも株価に影響するとは限らないといえます。

    確かにヘッジファンドの決算日が近づくと株価が暴落するという声もあります。

    これは先に触れた通り、ヘッジファンドの決算時期少し前に株式等のリスク資産を売却する傾向があるためですが、どのヘッジファンドも毎回必ず大量に売却するとは限りません。

    ただ理論上、決算時期は株式等を売られても不思議ではないため、株価が下がるといわれているのでしょう。

    ちなみにヘッジファンドの決算日は大抵6月と12月なので、45日ルールに基づくと5月と11月に株価が下がることになりますね。

    「Sell in may!」(意訳:5月中に株は売っておけ!)という米国で有名な株式格言があるように、5月末は毎年株式売りに拍車がかかり株価が下がる傾向にあり、その要因の一つがヘッジファンドの決算だとも言われています。

    なおヘッジファンドは株式に限らず、FXや先物、不動産など様々な投資を組み合わせて運用している場合も多いです。

    加えて最近のヘッジファンドは決算日の45日前に限らず解約をフレキシブルにするなど、決算日を限定しない会社もあります。

    投資市場は日を追うごとに複雑になり、ヘッジファンドはもちろん、私たち投資家も投資対象の見極めを慎重に行った上でリスク分散が大切ともいわれます。

    たとえばリスク資産かつ値動きが激しい株式だけではなく、比較的値動きが安定し、かつインフレに強いとされる不動産をポートフォリオに組み入れるなど、俗にいう「たまごを一つの籠に盛るな」という格言もあるくらいです。

    ヘッジファンドも同様で、株式だけではなく金や債券などを組み入れてポートフォリオを安定させようとします。

    これらのことを考慮すると、一概にヘッジファンドの決算が株価の下落に直結しているとは言い難いのではないでしょうか。

    また株式市場や交わし市場は要人発言や規制等で変動することもあり、ヘッジファンドの決算だけが要因とは限りませんよね。

    確かにヘッジファンドの決算時期は市場が動く可能性はありますが、個人投資家で長期目線での運用をしているのであれば、気にしすぎなくてもいいでしょう。

    ただしデイトレードなど短期的なトレードをされている方は、ヘッジファンドの決算時期のトレードを避けるなど、気にかけた方がいいかもしれませんね。

    まとめ

    今回はヘッジファンドの決算と市場への影響についてまとめました。

    ヘッジファンドの45日ルールが市場相場に影響を与える説もあるようですが、実際はヘッジファンドの決算だけが大きく影響しているわけではないようです。

    それでもヘッジファンドへの投資有無にかかわらず、ヘッジファンドの決算については把握しておくと良いでしょう。

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