米政府が12日発表したデータによると、投機家による金の先物とオプションの売越残高は9日終了週に2006年以降で最大になったという。
この背景には世界の株式市場下落に加え、米国のインフレ率が予想を下回ったことから米金融当局が利上げペースを緩めるとの見方が広がったことが起因しており、金の価格は11日にかけて大きく上昇した。
この金価格の上昇はヘッジファンドにとっても「不意打ち」のような相場だったと市場関係者は述べている。
さらにAberdeen Standard Investmentsの投資戦略ディレクター、Maxwell Gold(マクスウェル・ゴールド)氏は
「株式市場でのリスクの高まりによって金の市場心理は改善するはずだ」
と指摘し、さらに
「今は、株式市場のボラティリティーへの懸念に対するヘッジと投資先の多様化のために金投資のポジションを戦略的に積み上げる好機だ」
と述べていた。
参考:「Rally Erupted in Gold Market Days After Bears Made Big Bet」