ヘッジファンドで失敗しないためには?投資歴13年の筆者だからわかる事実
ヘッジファンドの運用はハイリスク・ハイリターンで、正しく理解していないと大きな損失を招き運用に失敗してしまうことも。

投資をする上でリスクはつきものですが、大切なお金を投資するのであれば、なるべく大損することは避けたいですよね。

そこで今回はヘッジファンドの失敗例とその要因を解説し、事例から学ぶ失敗しないヘッジファンドの選び方をご紹介します。

ヘッジファンドの失敗例3選

ヘッジファンドの失敗事例3選
ヘッジファンドでよくある失敗事例として、下記3つをご紹介していきます。

ヘッジファンドの失敗事例①
ポンジスキーム案件に投資してしまった
ヘッジファンドの失敗事例②
ロックアップ期間を知らずに投資
ヘッジファンドの失敗事例③
短期で大きなリターンを求めてしまう

①ポンジスキーム案件に投資してしまった

ポンジスキームの仕組み
ポンジスキームとはヘッジファンドが集めた資金を、あたかも運用しているように見せかけ、実際には運用せず資金集めをする方法です。

新規の投資家から集めた資金をそのまま配当として既存投資家に回すだけですので、運用されているように思えるため投資家も気づきにくいといわれます。

最も有名なポンジスキームとして、世界最大規模の被害額を生んだと言われている「ナスダック事件」があります。

ナスダック事件の主導者である、元ナスダックの会長バーナード・マドフ氏が年利10%以上を確約するヘッジファンドを立ち上げると銘打って、世界中から資金を集めを実施。

その実態は、集めた資産を実際に運用をせずに、顧客からの出資金を既存顧客への配当として横流しにするポンジスキームでした。

マドフ氏はアメリカ政府に金融政策の助言も行うほどの実力と権威性のある人物というこで、同氏が年利10%以上を確約するヘッジファンドを運用すると聞きつけた多くの投資家は投資し、いとも簡単に世界130カ国から述4万人もの投資家を集めます。

投資家の中には日本のあおぞら銀行や野村証券などがなを連ねており、野村証券は275億円もの損害があったことを発表しています。

投資初心者にのみならず日本で有名な著名投資家でさえマドフ氏の詐欺を見破ることができませんでした。

マドフ氏率いるヘッジファンドは順調に高金利の金融商品として名を挙げているように見えましたが、リーマンショックの影響で解約希望者の数が増えて解約金の支払いが追い付かなくなったことを機に実態が明らかになり、破綻まで追い込まれます。

この「ナスダック事件」からの教訓は、知名度は詐欺の判断に直結しないということです。

もちろんヘッジファンドの運用元の信頼性は極めて重要で、どの様な人が運用しているか明瞭になっているに越したことはありません。

しかしどの様に運用しているのか、そもそも本当に運用しているのかを見極める必要があるでしょう。

ヘッジファンドではこのような運用の実態が見えにくいことが多いですが、たとえば面談時に購入銘柄やトレードの履歴など実態を明かすような資料を受け取る、必ず運用報告書が発行されるヘッジファンドに投資するなど、透明性の高さを重視するといいですね。

②ロックアップ期間を知らずに投資

多くのヘッジファンドには「ロックアップ期間」というものが設定されています。

ロックアップ期間とは、ヘッジファンドに投資した際に、一定期間解約できないという制限です。

ヘッジファンドにはこのロックアップ期間が設定されており、一般的には3ヶ月から6ヶ月とされています。

つまりヘッジファンドに投資をし運用をスタートすると、最低でも3ヶ月間は解約できないということになります。

いざお金が必要になった時に初めてロックアップ期間を知り、お金を引き出せなかったという事例も見受けられます。

ヘッジファンドには一定期間のロックアップ期間があることは、投資を始める前に理解しておきましょう。

③短期で大きなリターンを求めてしまう


引用:三井住友銀行

こちらの画像は国内株式のみで運用し、保有期間に対する年率平均リターンを表したグラフです。

データは1970年1月から2015年6月の約45年間の長期間ですが、この間にはブラックマンデーや日本のバブル崩壊、リーマンショックなど数々の経済危機が発生しています。

このグラフからわかることは、保有期間が長くなるほどリスクを抑えられるということです。

リスクを抑えるとリターンも下がりますが、ヘッジファンド投資で大切なポイントとして、リターンだけに注目しないという点でしょう。

グラフを細かく見ると、保有期間1年では年107%のリターンが期待できる一方で、-46%のリスクを負うことになります。

つまり短期間での運用では、高いリターンが見込めるが、同時に相応のリスクを負わなければならない、ということになりますね。

実際にヘッジファンドの多くは長期(少なくとも5年以上)の運用を前提としており、1年や2年で解約してしまうと元本割れを起こし結果として失敗してしまうこともあるでしょう。

どのような投資においても、短期的ではなく比較的長く運用し続けることが失敗しないためのポイントですね。

ヘッジファンドへの投資で失敗を避けるために確認すべき3つのこと

ヘッジファンドへの投資で失敗を避けるために確認すべき3つのこと
それではここから、ヘッジファンド投資で失敗を避けるための方法を考えていきます。

ここでは上記の失敗事例を踏まえ、以下の3つのポイントにまとめてみました。

失敗回避のポイント①
リスクを理解する

失敗回避のポイント②
解約・出金の対応を確認する

失敗回避のポイント③
信頼できるファンドを選ぶ

①リスクを理解する

機関投資家もヘッジファンド投資の失敗を恐れている
参照:経済産業省「国内外で存在感を高めるヘッジファンドの実態調査報告書」のデータより筆者が作成

上記は年金基金や金融機関などの機関投資家がヘッジファンドに投資する際の懸念点をまとめたデータです。

このデータからわかることは、機関投資家はヘッジファンド投資に対し流動性リスクと情報開示の不透明性に対し懸念を示していることが伺えます。

もちろん個人投資家におけるヘッジファンド投資も同様の懸念点は存在します。

特に情報開示の不透明性については、多くの方がヘッジファンドに対し怪しさを感じてしまうことも多いです。

また個人投資家である私たちもヘッジファンド投資に限らず、投資で失敗を避けるにはリスクを理解することが重要です。

個人投資家が抑えておくべきヘッジファンドに投資するリスクは下記3点があります。

ヘッジファンドにおけるリスク
1.損失の発生、元本割れの可能性
2.ヘッジファンドが破綻する可能性
3.金融詐欺の可能性

ヘッジファンドは高いリターンを望める反面、それ相応のリスクが伴います。

具体的には+3%の月利が望める場合は、-3%になることも覚悟する必要があるということですね。

投資に必ずはないので、いくら成績の良いヘッジファンドに投資をしても、今後利益を必ず出し続ける保証はありません。

損失が出た場合、投資資金が元本割れすることもあり得ますし、最悪の場合会社が破綻して投資資金が0円になる場合もあります。

また、ヘッジファンドの失敗例でもご紹介したように、ヘッジファンド会社の中には詐欺を働いているところもあります。

詐欺会社に投資をしてしまった場合、少なくとも被害額の全額が返ってくることはほぼ期待できませんし、0円も手元に残らないこともあります。

これらのリスクを考慮し、ヘッジファンドには必ず余剰資金で投資するようにしましょう。

②解約・出金の対応を確認する

ヘッジファンドで失敗を避けるためには、投資前に解約・出金の対応を確認しましょう。

投資する上で解約・出金は最も重要です。いくら投資していても口座に資金が戻って来なければ意味がありません。

この辺りは、実際に投資を考えているヘッジファンドに投資をしている人のSNSやブログを確認することをおすすめします。

具体的には解約・出金がスムーズに行われているのかなどチェックしておくといいですね。

なお解約・出金についてはヘッジファンドに投資する際に行われる面談時にも担当者にしっかりと確認しておきましょう。

多くの場合、面談時に投資をするか判断する必要はありませんので、話の内容を理解し納得することが失敗しないための大切なポイントですね。

中にはロックアップ期間を設け、一定期間出金・解約ができないヘッジファンドなどもあるので注意してください。

また、手数料もヘッジファンドによって異なるので投資前に確認しておきましょう。

③信頼できるヘッジファンドを選ぶ

失敗を避ける最後のポイントは、信頼できるヘッジファンドを選ぶことです。

投資した後に成績がガタ落ちする、実は詐欺会社だったなどの事態は避けたいですよね。

そこで重要なのが、投資前に「信頼できるヘッジファンドなのか」を自分の目で確かめることです。

ヘッジファンドを見極める際に、現在の運用成績だけを確認するのでは情報量が不十分です。

「利回りが高い=いいヘッジファンド」とは限りませんし、現時点で運用成績が良くてもその時点をピークに今後は右肩下がりになる可能性もあることを疑う必要があります。

運用実績ももちろん重要ですが、運用方法や今後の運営方針などにも目を通すと良いでしょう。

また、ヘッジファンド選びでは自分の運用目的に沿った会社かも重要です。

ヘッジファンドと一括りに言っても、リスクをとって短期間で高利回りを狙う「攻めの姿勢」をとる会社や、長期間の運用でコツコツ資産を積み上げる「守りの姿勢を取る」会社などヘッジファンドの種類によって、運用方針の色は様々です。

投資先がご自身の運用の目的や目標金額・期間にあった会社なのかを今一度確認すると良いでしょう。

何か気がかりな点があった場合には必ず投資先のヘッジファンドの担当者に質問をし、疑問を解決してから投資することをおすすめします。

投資先を選ぶ時に筆者が意識すること

投資先を選ぶ時に筆者が意識する2つのこと
最後に投資歴13年の私がヘッジファンド投資で失敗しないためにも、投資先を選ぶ時に意識している2つの事をご紹介します。

1つ目は、必ず面談を実施して担当者の人となりをみる事です。

投資をすると担当者の方と連絡を取る機会が増えます。

担当者の対応が遅い、丁寧ではない場合、今後そのファンドに資産を預けるのはやはり不安ですよね。

投資先は「カスタマーファースト」の理念を持った信頼できる会社かどうかを見極めています。

2点目は、面談時に利回りだけでなく、リスクや解約時の話もしてくれるか否かです。

ヘッジファンドに投資をすると、必ずリスクが伴います。

例えば、会社が破綻した場合は資金が0円になる可能性もあるなどです。

また、絶対に◯%以上の利回りが出る、絶対に損失がでないと確約された投資はありません。

このような文句を謳って集客をしている金融商品の場合、詐欺の可能性が極めて高いので注意してください。

以上の2点を特に注視してヘッジファンドを選定するようにしています。

ただこちらはあくまで私個人の意見ですので、最終的にはご自身が納得して投資をするようにしてくださいね。

まとめ

今回はヘッジファンドの失敗例とその要因をまとめました。

ヘッジファンドの失敗例を3つほどご紹介しましたが、今回ご紹介した失敗しないヘッジファンドの選び方を参考にすれば、こうしたリスクを軽減することができるでしょう。

ヘッジファンドに投資をする際にはぜひ参考にしてみてくださいね。

なお当サイトでは、別ページにておすすめヘッジファンドをランキング形式で紹介しております。詳しくは以下のページをご覧ください。

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