ヘッジファンドとその他の金融商品を比較してみた

ヘッジファンドとその他の金融商品を比較してみた

手ごたえのある貯金の最小単位といえば500万円

500万円貯まればひとつの区切り、資産運用を考える額です。

しかし「500万円を資産運用する」といっても、その方の年齢や年収、資産の有無によって求めるものが変わります。万人が納得する回答は存在しませんね。

そこで今回は、500万円を資産運用するときの投資対象を、ヘッジファンドとそれぞれ比較しながら分析をしてみます。

投資信託、株、不動産・・・投資対象は無数にありますが、ここでは巷で人気である9つの投資対象を比較してみます。

自分にとってベストな500万円の資産運用先を考えてみましょう。

ヘッジファンドVS定期預金

定期預金VSヘッジファンド

まずこの二つは元本保証とリスクマネーという明確な違いがあります。

500万円を資産運用する際、年間の利率が1%を切ってでも元本保証を好む場合は定期預金の一択ですが、一時的なマイナスのリスクを許容できるとすれば、あとは目標利回り次第です。

1%程度なら債券、4%ほしければ株式へ投資することになるでしょう。

逆に500万円の資産運用先としてヘッジファンドを選ぶとすれば10%以上のリターンを期待する場合です。その場合リスクも同程度許容する必要があります。

ヘッジファンドVS個人向け国債

個人向け国債VSヘッジファンド

500万円の資産運用先として人気がある国債は、国が発行する債券ですので信頼性は抜群。

こちらも定期預金と似ており、原資が減ることを許容できない方が選ぶ金融商品です。

利回りは一般的に1%は切りますので、資産運用をローリスクローリターンで狙いたい方向けです。

ヘッジファンドVS株式投資

株式投資VSヘッジファンド

ここからはリスクのある資産運用方法となります。

もし資産運用の期間を5年みれるのであれば、500万円全額を配当利回り4%ある業績の優秀な銘柄にあてることも可能です。

あえて転売益(キャピタルゲイン)を狙わずとも、資産運用を長期に取り組むことができるのであれば毎年4%程度はこれで安定的に確保できます。

一時的に含み益をかかえても、5年もあれば株価は十分元にもどる可能性が高いです。

逆に資産運用の年間リターンを4%以上望む場合は、500万円を1銘柄に投資することを避け、複数に分散し、積極的に売買することになります。

自分自身で株式銘柄を選定して売買をするのはオーソドックスな資産運用の手段の一つです。

このように自分で株を選定し売買する以外だと、資産運用を外部委託することに抵抗がなければ、株式投資のヘッジファンドに500万円を一括投資することも可能です。

ヘッジファンドVS投資信託

投資信託VSヘッジファンド

資産運用の代名詞ともいえる投資信託

500万円どころか一口1万円やそれ以下からも購入ができ、商品ラインナップは非常に豊富です。こちらは公募での募集となり、銀行や証券会社など大手金融機関で販売しています。

投資信託は通常、銀行や証券会社が販売代理店となって販売し、集まった資金を銀行系列の資産運用会社が運用します。

人気のある投資信託の場合、運用額は数千億にのぼります。しかし金融庁の厳しい監督の下、制約も多いため凝った運用はできません。

例えば、

①集まった資金は間髪入れず自動的に投資を開始
②信用売りはなく、買い(ロング)一辺倒
③最初から運用ルールは決められておりファンドマネージャーの裁量はナシ

といった具合です。

特筆すべきは特に②の「買い」からしかマーケットには入れないという点です。ほとんどの投資信託は買いでしか入れません。

もともとのベンチマークが「インデックスを上回る」なので、マーケット全体が上昇する場合はファンドの目標もそれよりは上を狙うように出来ており、下降局面ではマーケット全体より下がらないことが目標です。

翻ってヘッジファンドをみてみますと、投資信託とは真逆の運用をします。

①地合いが悪いとみれば現金のままポジションを持たないという判断が可能
②ショートやオプションなどデリバティブへの投資も可能
③ファンドマネージャーは裁量で運用が可能でマーケットの変化に機動的に対応

このようにヘッジファンドと投資信託を比較しますと、個人から資金を集めて運用するところまでは同じですが、資産運用の柔軟度が全く異なります。

ヘッジファンドの場合、募集自体も自ら募集(私募)するか、紹介が主。公募はしません。

リスクは投資信託・ヘッジファンドともにありますが、パフォーマンスは総じて投資信託よりヘッジファンドが優秀と言えます。

500万円の資産運用を考えるとき両社の違いをよく理解してのぞみましょう。

 

ヘッジファンドVS ETF

ETFとヘッジファンド

ETFとは証券取引所に上場している指数であり、この指数に対し売買が可能な商品です。

投資信託がマーケットに対して買い(ロング)ポジションしか持てないのに対し、ETFは売りからでも入ることができ、手数料も安いので、投資信託よりは資産運用としておすすめといえます。

マーケットの上げ下げに賭けるので予想が外れれば損失リスクはありますが、ETFは自分自身で投資を実行します。

ヘッジファンドとの大きな違いは大切な500万という資産をプロに預けるか自分で取り組むかという点です。

具体的に例をだすなら、もし仮に日経平均の動きに投資をしようと思った際、自分自身で日経225連動型ETFを買うか、日経225の先物やINDEXに投資するファンドに投資をするかの違いです。

マーケットの方向感の予想が得意で資産運用について経験がある投資家ならETFを選ぶこともあるでしょうが出来ない方はヘッジファンドがいいでしょう。

ヘッジファンドVS FX

FXとヘッジファンド

日本ではなぜか異様な盛り上がりを見せるFX。個人投資家に人気です。

とくにツイッターではFXで派手に儲けている人も散見できますが、同時に損失を生む人もごまんといます。

資産運用という名前のもとにFXを取り組む人もいますが、資産運用の対象としてはあまりにギャンブル性が高すぎ、初心者に向いているとは言えません。

資産運用のための500万円全額をFXに投じるというよりは、分散投資の一つとして小さいサイズから取り組むのはいかがでしょう。

ヘッジファンドとの比較で言えば、ヘッジファンドは利益創出のため、運用手法、ターゲット選定など、説明のつく合理性のあるアプローチをとるのに対し、FXはハイリスクハイリターンの側面が強く、理論的じゃない場合も多いです。

そんなFXはハイリスクな分だけヘッジファンドよりもリターンで勝ることもあります。FXを投資対象にするヘッジファンドもあるようですが多くはありません。

ヘッジファンドVS先物

先物とヘッジファンド

こちらもETFと同様、まずは資産運用を自分で取り組みたいか、外部に委託をするかで分かれます。

先物はデリバティブの一種で、高度な運用戦略や分析が求められ、個人投資家が資産運用に取り組む場合には、特にリスクの取り方を学ぶ必要があります。

ファンドの場合は現物株のリスクヘッジとして先物でもポジションをもったり、複雑な金融工学の知識が必要な場合も多いです。

先物を軸としたヘッジファンドもありますので、先物に興味はあるが自分で運用する気はない方は、先物のヘッジファンドを選ぶとよいでしょう。

ヘッジファンドVS不動産

不動産とヘッジファンド

不動産で500万円の資産運用を考える場合、不動産そのものを500万円で買うのは現実的ではありません。

しかし500万円を頭金にして銀行から融資を得ることができれば、1億に満たない額の物件を買うことが出来、レバレッジがききます。

うまく仕込むことができれば年間利回りも5%以上も可能です。

このように、500万円を頭金に不動産で資産運用が成功させますと、実質10倍近いレバレッジをかけることができているので非常に効率がよいです。

ただし銀行の融資を得られるかどうかは社会的な属性によります。医師や弁護士、大手企業のサラリーマンにとっては不動産はチャンスある投資対象といえるでしょう。

ヘッジファンドと比べると安定感において不動産は強みを発揮します。

現物が投資対象であるために、資産が半減するようなリスクはよほどのことがない限りありません。

ファンドはマーケットに資金をさらしますので、リスク面からいえば不動産は安定した資産運用先といえるでしょう。

ヘッジファンドVSソーシャルレンディング

ソーシャルレンディングとヘッジファンド

資産運用先として新しく注目を浴びるソーシャルレンディング。

近年にわかに熱を帯びてきています。

500万円を資産運用するときの期待利回りはソーシャルレンディングの場合ざっと8%。数字としても悪くありません。

2010年以降日本ではこういったビジネスが目立つようになり、その中でもMANEOはソーシャルレンディングの若手旗手として大手からの投資も受け、未来を嘱望されていました。

ところが昨年今年と貸付先のデフォルトが発覚し成長にブレーキがかかっています。

このように、一部ネガティブな状況があるとはいえ、マーケット全体は成長傾向。500万円を資産運用する際には新しい候補先として無視はできませんね。

ヘッジファンドとの比較ですがここでリターンについて考えてみます。

ソーシャルレンディングは良くも悪くも利率が固定していますので、ヘッジファンドの運用がよい年のリターンに比べると物足りなさを感じるかもしれません。

ただしソーシャルレンディングは取得要件も高くコンプライアンス周りや投資家の資金保全の面においてはヘッジファンドのそれよりもむしろ信頼度は高いといえます。

まとめますと、ソーシャルレンディング業者自体は500万円の資産運用先として安心して預けることができる一方で、貸出先のガバナンスまでは見えないが難点。

ヘッジファンドであれば、そのファンドの体制を調べれば事足ります。

資産運用先と選ぶならば過去に問題を起こしていないSBIレンディングなど大手を選ぶことになりそうです。

まとめ

以上500万円を資産運用する際の候補先を「ヘッジファンドとの比較」で解説してきました。

大切な500万円の資産運用。まずは外部に委託するか自身で運用するかの判断が最初にあり、そのうえで運用期間と望むリターンを総合的に判断していきましょう。

間違いのない資産運用先選びの参考にしてください。