最新のヘッジファンド指数を一挙に振り返り!

2017年のヘッジファンド指数の結果が発表された。HFR(Hedge Fund Research)が発表している、代表的な指数「HFR指数」によると、2017年はプラス8.5%のリターンを記録した。

そして個別の戦略に基づく指数によると、まずイベントドリブン型指数はプラス7.3%を記録した。これは2017年、テクノロジーやメディアなどの分野において、M&Aが頻繁に起きたことが寄与しており、イベントに乗じて投資を行うイベント・ドリブン戦略にとっては良好な市場環境だった。

続いて株式ヘッジの指数は、プラス13.2%のリターンを記録した。2017年は世界的に株価上昇を記録しており、大きな要因としてはアメリカの税制改革に対する期待などが挙げられる。これにより他の投資商品や戦略よりも高リターンを記録しているのである。

ただその一方でヘッジファンドの代表的戦略「アービトラージ」と「マクロ」の指数は低位に沈み、それぞれプラス0.14%、プラス1.41%となっている。世界の主要中央銀行の動きにより、債券や為替の相場が左右されたことが大きい。

そして2017年投資商品として大きな注目を浴びたのが仮想通貨だ。HFRは新たに仮想通貨ファンドの成績を表す指数を導入しており、2017年の成績はトータルで2,961%という驚異的なリターンを記録している。

また8月から指数化された「リスクパリティ戦略」指数は、20.1%を記録。このリスクパリティ戦略は、近年運用業界において流行しているインデックス運用に対抗するものであり、多くのヘッジファンドがこの戦略を採用している。

ちなみにリスクパリティ戦略とは、各投資商品のリスクを均等にする戦略を指す。そして成績の基準となるのは、恐怖指数とも呼ばれる「VIX(ボラティリティ・インデックス)」である。

以上がヘッジファンド業界の代表的な指数「HFR指数」の2017年版成績についてである。

その他にもアジアのヘッジファンドを中心とする「ユーリカヘッジ指数」はプラス8.32%、バークレイヘッジ指数はプラス10.44%を記録している。テクノロジーやバイオテク、さらには新興国市場が好調であったことが寄与している。

これらの成績をまとめると以下のようになる。

ヘッジファンド指数2017年成績
HFR指数8.5%
ユーリカヘッジ指数8.32%
バークレイヘッジ指数10.44%

個別戦略2017年成績
イベントドリブン7.3%
株式ヘッジ13.2%
アービトラージ0.14%
マクロ1.41%
リスクパリティ20.1%
仮想通貨2,961%

このように2017年は世界的な株高を受けて、ヘッジファンドの成績は好調であった。

気になる今後の動向は?

気になる2018年もこの好調な成績は続くと予想されます。世界的な株高の状況は今後も続くとみられ、またM&Aなどのイベントが頻繁に発生する可能性が高いからです。

また世界の主要中央銀行が利上げに向けた動きを始めており、2017年は低調だったマクロ戦略の成績は変動する可能性が高いので要チェックです!

原典:「Hedge funds complete ‘perfect’ 2017 with strong December gain, says HFR

ファンドランキング
順位 ファンド名   過去3年
平均リターン
1位 M&S 58.87%
2位 BM キャピタル 15.23%
3位 アズカルアセットマネジメント --- %
4位 ヘッジファンド証券 3.81%