日本市場でヘッジファンドはどう立ち回るのか?

ヘッジファンドは「日本株買い円売り」のポジション

2014年は後半、急激に株高・円安の基調になりました。日経平均株価は1万7千円台までに上がり、円は120円にも達しました。これは2014年10月に発表された日銀の追加緩和の影響ですが、このような相場の動きは投資家にとって目が離せない事態となっています。

こうした日本の状況は、ヘッジファンドにはどう影響するのでしょうか。

ヘッジファンドは日本株高・円安の状況で、日本株買い・円売りのポジションをとっているようです。2014年11月には多くのヘッジファンドが、1ドル118円~120円、日経平均株価1万8千円台を目標としていましたが、この目標には12月時点でかなり近づくことができました。

また2014年は、短期筋のヘッジファンドはアメリカの寒波の影響を受けた景気の失速によって大損を被ったところも多いです。そのため、この株高・円安をチャンスと見て年末にかけて日本株買い・円売りを加速させる可能性が高いと見られています。

ヘッジファンドは日本国債売りをもくろんでいる?

国債についてはどうでしょうか?

ヘッジファンドは、日本国債の金利変動を2%程度演出することができれば、利益は莫大になります。海外のヘッジファンドが保有している日本国債は50兆円以上と言われ、償還時の利息で利益を得ています。

国債の金利を変動させることで利益を出す方法として、国債とCDSを組み合わせて購入する手法が使われます。CDS(クレジット・デフォルト・スワップ)とは、この場合は国債の価値が暴落したときなどに、一定の損失額の補填を受けることができるデリバティブ取引の一つのことです。

ヘッジファンドは国債とCDSを購入することで国債価格をつり上げ、価格が上昇したら国債の先物売り、空売りのポジションをとると同時に国債価格を下落させるような情報を流します。そして現物売りをすることで、ヘッジファンドは理屈の上では利益を得ることができます。しかし、実際には日本国内の金融機関が買い支えるため、この手法をとったヘッジファンドにとっては失敗となりました。

上記の手法を得意としているヘッジファンドにとっては、日本国債を売ることで利益を得ることができるのですが、日本の金融機関に対抗できるだけの莫大な資金力をもつか、もしくは日本の景気が回復して国債の金利が上昇し始める局面に来ない限り、この手法単体だけで「確実な利益」を得られるとの断言は難しいです。

2015年のヘッジファンドの動きは?

日本の国債価格が下落するのは、まだ先だと言われています。

政府が1100兆円も公的債務を抱えているという財政問題はありますが、民間が1600兆円もの個人資産を保有しているため、危機的状況というわけではありません。

国債が急落するとしたらこの公的債務と個人金融資産が逆転したときだと言われています。そのためヘッジファンドは、日本国債の売りにはまだ走らないという見方が強いです。

そして2015年のヘッジファンドの目標は、まずは日経平均株価2万円、円は125円と今よりもさらに株高・円安の局面をターゲットにしているそうです。

日本の投資家も、このようなヘッジファンドの動きをある程度頭に入れておいたほうがよいでしょう。今後もヘッジファンドの動きには注目です。

順位 ファンド名   過去3年
平均リターン
1位 M&S 58.87%
2位 BM キャピタル 15.23%
3位 アズカルアセットマネジメント --- %
4位 モントレー・キャピタル・マネジメント --- %