ヘッジファンドのマネージャーの役割

ヘッジファンドマネージャーの仕事と年収

世間では高給取りとして知られているヘッジファンドのマネージャーですが、彼らの実態っていまひとつ分からないですよね。特にヘッジファンドのマネージャーは普段何をしているのか、どの程度の給与をもらっているのか、なんて気になるもの。

一見すると謎に包まれたヘッジファンドのマネージャーですが、担う役割はいたってシンプル。彼らが担っているのは担当するファンドの運用方針や運用目標を定めて、その目標を達成するためにありとあらゆる施策を行うことです。

ただ、「ありとあらゆる施策」を行うといってもいまいち想像が付かないですよね。

そこでここからはファンド運用の要であるヘッジファンドマネージャーの基準年収や彼等が日々担う具体的な業務の内容について見ていこうと思います。

世界のマネージャーの年収ランキング

まず最初に紹介するのは高給取りとして知られるヘッジファンドのマネージャーの年収がどの程度なのかについてです。このことをご理解いただくために世界各国にあるヘッジファンドの中で特に際立つ結果を出した5人の年収をランキング形式でまとめてみました。

名前 年収
ジェームズ・シモンズ 約16億ドル
レイ・ダリオ 約14億ドル
ジョーン・オーバーデック 約7億5000万ドル
デビッド・シーゲル 約7億5000万ドル

デビッド・テッパー 約7億ドル

ここでランキング形式で取り上げたマネージャーは2016年に全世界のヘッジファンドのマネージャーの中で報酬が高かった5人です。特に一番最初に取り上げたジェームズ・シモンズの場合、日本円に換算すると約1,800億円となる16億ドルを稼いでおります

日本人の平均的な年俸が450万円であることを考えると1,800億円という数字が驚異的であることが分かりますよね。この表を見ると日本人の名前はありませんが、日本人でも大手のヘッジファンドで投資家を満足させる数値を出しているマネージャーの年収は3億は下らないと言われています。

普通の会社員が一生かけても稼ぐことができない超高年収を1年で稼いでしまうのがヘッジファンドのマネージャーの凄いところです。

高年収を支える報酬制度

どうしてヘッジファンドのマネージャーは1年間で一般的なサラリーマンの生涯年収を稼ぐことができるかというと報酬制度が特殊だからです。

実はヘッジファンドのマネージャーの報酬は、「基本給+青天井の成果報酬型のボーナス」となっております。

まず前者の基本給というのは年俸や月収といった固定給です。例えば基本給が500万円のヘッジファンドのマネージャーの場合は成果を出さなくても年間で500万円の固定給が保証されています。この固定給は普通のサラリーマンと変わりませんよね。

では何かポイントになるのかというと後者の「青天井の成果報酬型のボーナス」です。これについて簡単に見てみます。

出した利益の一部がボーナスに

ヘッジファンド各社でレートは変わりますが、多くのヘッジファンドはマネージャーに対して出した利益の1部を還元する制度を採用しています。例えば、出した利益の8%を還元するファンドでマネージャーが10億円の利益を出したとします。

この場合、10億円の8%に相当する8億円がマネージャーの賞与になります。この8%という数値が高いか低いかはさておき、ヘッジファンドのマネージャーのボーナスは業績連動型なので、結果を出せば出しただけ、その一部が報酬になるのです。

その結果として数10億円~数百億円クラスの利益を出すマネージャーの場合はその年度のボーナスは数億~数十億になることも珍しくないのです。この超成果報酬型の賞与体系がヘッジファンドのマネージャーの年収が高給になる理由なのです。

ヘッジファンドマネージャーの仕事は地味

数億円~数十万円の年収も珍しくないヘッジファンドのマネージャーの仕事ってどんなものだと思いますか?

実は全く華やかではないのです。管理人の知人でヘッジファンドで働いている知人に聞いたところ、ヘッジファンドのマネージャーはこれから紹介するような地味な仕事を黙々とこなしているとのことでした。

  • 1日3件以上のMTG
  • 大口の投資家との打ち合わせ
  • 部下のタスク管理
  • MTGや会談後の事務処理
  • 世界各国の銘柄分析
  • 購入した銘柄の相場の動きのチェック
  • 部下が仕上げた書類のチェック
  • 投資家向けのプレゼン資料の作成

特に大変なのがMTGです。海外の投資家を数多く抱えるファンドの場合、英語でのMTGも数多くあり、大口顧客の接待のために朝方まで飲みに付き合うことも少なくないようです。

当然、部下が起こしたミスの火消しや突然のマーケットの変動に対する対応、投資家からのクレーム対応も普段の業務に含まれます。

しかも結果が出ない場合は自身の査定が下がる上に状況によっては解雇もあり得る。そんな環境で心が休まることもなく、毎日黙々と地味な業務を繰り返す、それがヘッジファンドのマネージャーの業務とのことでした。

高給が得られる環境があるのは事実にせよ、その高給に見合ったパフォーマンスが求められるので華やかさとは皆無のようです。

資産運用の結果が進退を決める

ヘッジファンドに限らず、多くの資産運用の代行業者は4半期に1回投資家向けの報告会が開催します。

こちらの報告会では四半期で出した結果を投資家の前で報告し、今後の運用方針の理解を求めたり、増資を募ったりします。順調に数値を出していれば増資も集めやすいですし、投資家の理解も得られます。

ただし、万が一順調な運用結果を出せていない場合、報告会の後に解約が殺到することがあります。ファンドの解約が殺到し、投資家離れが起きるとその責任はヘッジファンドのマネージャーが負うことになります。

その結果、ボーナスの査定が悪くなるだけにとどまらず、最悪の場合即日解雇などもあり得ます。現に外資系のヘッジファンドの場合は結果を出さないトレーダーやマネージャーが朝出社した瞬間に解雇通知を受けて消えていることもあるようです。

責任者はプロ野球選手と一緒

要するにヘッジファンドのマネージャーというのは基本的にはプロ野球選手と変わりません。プロ野球のバッターが打率やホームラン数で評価されるように、ヘッジファンドのマネージャーは運用益で良し悪しが決まります。

求められる数値を出している間は結果に応じた給与をもらえますが、数値を出せなくなると解雇という厳しい世界です。常に数値しか求められない仕事である以上、出した数値に応じて処遇が決まってしまいます。

その結果としてヘッジファンドのマネージャーにとっては投資家から集めたお金を計画通りに増やすことは至上命題のミッションとなっています。投資家のお金を増やすことがそのまま自分たちのインセンティブになるので、各マネージャーは投資家のお金をあたかも自分のお金のような感覚で運用に取り組みます。

その当事者意識が高い運用益を生み、数多くの個人投資家を満足させているのです。まさにヘッジファンドのマネージャーの処遇とファンドの運用結果は一心同体の関係になっているのです。

おすすめの日本のヘッジファンドはどこか?

ここまでの内容のまとめになりますが、ヘッジファンドのマネージャーは高給が見込めますが、仕事は地味でプレッシャーも大きいです。なので、ヘッジファンドのマネージャーの高給ぶりは当然のことだと個人的には考えております。

現に優秀なヘッジファンドのマネージャーの場合、投資家から預かった資産を毎年20%~30%のペースで増やします。毎年20%~30%の運用益と聞くと信じられないかもしれませんが、これは紛れもない事実。

例えばM&Sというヘッジファンドのマネージャーの直近4年間の平均運用利回りは40%を優に超えております。もちろん直近4年間の運用成績の平均値が40%を超えるヘッジファンドマネージャーは日本はおろか世界中でも一握りです。

なので、もしあなたが優秀なヘッジファンドのマネージャーの投資手法に興味があるのでしたらM&Sのマネージャーの手法を調べてみるとよいでしょう。

順位 ファンド名   過去3年
平均リターン
1位 M&S 58.87%
2位 BM キャピタル 15.23%
3位 アズカルアセットマネジメント --- %
4位 モントレー・キャピタル・マネジメント --- %