最近のヘッジファンドの成績は本当に悪いのか?

相場動向に左右されずに絶対的な収益を求めるヘッジファンド。ただ最近はニュースやネットで、

「ヘッジファンドの成績は一般的な株価指数に及んでいない」

「ヘッジファンドへの投資は不要」

との意見をよく見かけます。ヘッジファンドについて疑い深くなっている方々が多いようです。

ただ最近のヘッジファンドの成績は本当に悪いのでしょうか?

そこで今回はヘッジファンドの直近の成績動向について解説するとともに、今後のヘッジファンドの成績動向やおすすめのヘッジファンドについても見ていきたいと思います。これからヘッジファンド投資を始める方にとって、今後の成績は特に気になりますよね。

ではまず最近のヘッジファンドの成績から見ていきたいと思います!

ヘッジファンドの最近の成績を徹底解説!

ヘッジファンド全体の成績を知るには、ヘッジファンドリサーチ(HFR)が発表している指数を確認するのがベスト。そこでまずは、気になるその指数の成績を振り返りましょう。

直近のヘッジファンドの運用成績

HFRが発表している指数による、過去2年間のヘッジファンドの成績はこのようになっています。

このグラフの見方としては、左の縦軸がヘッジファンドの損益の大きさを表しています。つまり0%より上であればプラスのリターンを記録しており、逆に0%以下であれば損失を出しているということです。

全体的に2015年や2016年初めの成績はマイナスが多いですが、それ以降はプラスのリターンをしっかり出していますよね。絶対収益型運用を特徴とするヘッジファンドの強みが表れています。

実際、日本の代表的な株価指数「日経平均」の成績と照らし合わせてみるとこのようになります。

日経平均は月によって上下に大きく変動しているのに対し、ヘッジファンドの成績は安定していますよね。特に左側の2015年時点ではヘッジファンドが相場の動向に左右されずにしっかりと成績を残しているのが分かります。

このように
直近のヘッジファンドの成績は決して悪くありません。

むしろヘッジファンドの成績はこれからさらに伸びていくと思われ、2017年はヘッジファンド投資を始めるにはとてもおすすめの時期なのです。

では先ほども述べたようにニュースやネット上でヘッジファンドの成績に対する批判はなぜ出ているのでしょうか?実は、それらの多くは「2015年」の成績に対する批判です。2015年は世界市場全体で大きな出来事があり、ヘッジファンドの成績も2008年のリーマンショック以来最悪の数字を記録しました。

では2015年に世界の市場では一体何が起きたのかを見ていきましょう!

2015年に起きた主なイベント

2015年は世界全体で2つの大きなショックがありました。その2つとは

・スイスフランショック

・チャイナショック

です。これらはヘッジファンドだけでなく相場全体の成績に大きな影響を与えました。それぞれ詳しく見ていきましょう。

スイスフランショックとは

スイスフランショックは、2015年1月にスイスの通貨「フラン」の価格が急騰した出来事を指します。その急激な価格上昇の理由は「ユーロに対する価格の上限が撤廃された」からです。

当時、フランはユーロに対して1ユーロ=1.2フランという上限が定められていました。つまりフランがそれ以上の価格に上がることはありませんでした。

それまで1ユーロ=1.2フランで価格が推移しており、それ以上の価格上昇はないと考えたヘッジファンドの多くは、いつか価格が下落することを予測して「売り」のポジションを持っていました。

その状況下で2015年1月にスイスの中央銀行はこの上限を撤廃すると発表したのです。これによりフランの価格は急上昇し、「売り」のポジションを取っていた多くのヘッジファンドの成績は巨額の損失を記録しました。

このスイスフランショックにより多くのヘッジファンドの成績は悪化し、ヘッジファンドの成績を示す指数もマイナスを記録したのです。

チャイナショックとは

チャイナショックは、中国を発端とした世界同時株安の出来事を指します。その背景には「中国経済の減速懸念」がありました。

2011年にGDP世界2位を記録し、年平均8%のGDP成長率を記録していた中国は、2015年6月に予期せぬ発表を行いました。それは

「2015年の中国GDP成長率は6%ほどになる」

という内容でした。これにより中国経済は今後減速するだろうとの見方が浮上し、中国株は1か月間で30%ほど下落。それに伴い世界的な株安が起き、ヘッジファンドの成績も悪化しました。

これらの出来事により2015年のヘッジファンドの成績は悪化しました。成績が悪いにもかかわらず、ヘッジファンドは高額な手数料を徴収していたのでニュースやネット上で批判が相次いだのです。

ただ2015年以降のヘッジファンドの成績は、先ほどのグラフからも分かるように改善しています。特に2017年のヘッジファンドの成績は好調だと報じられています。

そこで次に今後のヘッジファンドの成績動向やおすすめのヘッジファンドを紹介したいと思います!

今後の運用動向やおすすめのファンドを紹介

最近の運用業界では「パッシブ運用」と呼ばれる運用スタイルが人気を博し、ヘッジファンドへの投資を控える投資家が増えてきています。そこでまず「パッシブ運用とは何か」を見ていきましょう!

「低コスト」のパッシブ運用とは

パッシブ運用とは

「ベンチマークとなる指数と同じ動きを追求する」

運用スタイルになります。ベンチマークは「目標成績の目安となる指数」を指し、パッシブ運用はそのベンチマークと同じ収益を追求するわけです。

例えば日経平均がベンチマークに採用された場合、日経平均が5%の利益を出していればパッシブ運用の成績も5%の利益を出します。逆に日経平均が5%下落した場合は、パッシブ運用の成績もマイナス5%の損失となるわけです。

ではなぜこのパッシブ運用が人気かというと、その理由はこれから解説する「コストの低さ」です。

パッシブ運用の目標は「ベンチマークとなる指数と同じ収益を生み出すこと」。そして一般的に日経平均などの指数は、複数の銘柄を組み合わせて価格が算出されています。

つまりベンチマークと同じ成績を出すには「指数に組み込まれている銘柄に投資すればよい」というわけです。日経平均と同じ成績を出す場合には、日経平均に組み込まれている225の銘柄に投資すれば同じ成績になりますよね。

なのでパッシブ運用では「銘柄の選定」に時間がかからず、低コストで投資家に商品を提供することが出来るのです。この「コストの低さ」はヘッジファンドには見られない特徴であり、投資家の間でも好評です。

ただ今後はヘッジファンドにチャンスが存在しています。その理由について次に解説します!

今後はヘッジファンドにチャンスが存在

ヘッジファンドにチャンスが存在する理由は

「知名度の低い銘柄の株価を自由に調整できる」

からです。

パッシブ運用が人気を高めることにより、注目が集まるのは「指数に組み込まれている知名度の高い銘柄」です。指数と連動する成績を目標とするため、指数に組み込まれている銘柄への投資が加速し、それらの銘柄への注目が集まるのは当然ですよね。

ただこれは同時に

「指数に入っていない知名度の低い銘柄への注目が下がる」

ことも意味します。そのためヘッジファンドがこのような銘柄を徹底分析・投資することで、自ら株価を引き上げることが出来るのです。

これによりヘッジファンドの成績は自然と良くなることが予想できますよね。パッシブ運用が人気を集める中で、実はヘッジファンドにチャンスが到来しているのです。

そしてさらにヘッジファンド投資にかかるコスト「手数料」についても今後低下していくことが予想されます。その背景についても見ていきましょう!

手数料が低下する見込み

ヘッジファンドへの投資には2つの手数料が発生し、それは

・運用残高に対する手数料(管理手数料)

・目標成績を上回った金額に対する成功報酬

です。一般的に、前者は「運用残高の2%」、後者は「目標成績を上回った金額の20%」が請求されます。

ただ2015年などにヘッジファンドの成績が悪化したことにより、ヘッジファンドが顧客に請求する手数料が高すぎるとの批判が相次ぎました。

事実、手数料の高さに対する不満から、顧客がヘッジファンドから資金を引き揚げる動きが加速しています。2016年度は607億ドル(約6兆7000億円)の資金がヘッジファンドから流出しており、リーマンショック以来の最悪の数字を記録しています。

これを受けてヘッジファンド業界では現在の手数料を見直す動きが相次いでいます。具体的には、


「2%の管理手数料と20%の成功報酬のうち、金額が大きい方のみを請求する」

形が手数料体系として確立しつつあります。

つまり、従来の手数料体系では管理手数料と成功報酬どちらも請求されるという形でしたが、この形では金額の大きい方の手数料のみが請求されることになります。

この手数料体系はすでに香港のミリアド・アセット・マネジメントで採用されており、今後も他のヘッジファンドで採用されることが見込まれています。

このようにヘッジファンド業界では手数料見直しの動きが加速しています。運用成績も期待でき、手数料が低下するとなればヘッジファンド投資への魅力はさらに高まりますね!

では最後にヘッジファンドへの投資を始める際におすすめのヘッジファンドを紹介します!最近は欧米よりもアジアのヘッジファンドの成績が好調です!

アジアのヘッジファンドがおすすめ

ヘッジファンド投資を始めるならアジア系ヘッジファンドがおすすめです。その理由としては、

・運用成績が好調

・アジアをはじめとする新興国市場が今後も成長する見込み

が挙げられます。それぞれ詳しく見ていきましょう!

アジア系ヘッジファンドの成績が好調

アジアのヘッジファンド成績を知るには、シンガポールに拠点を置くヘッジファンド調査会社「ユーリカヘッジ」が発表する指数を見るのが良いです。ではその成績の推移はというと、以下になります。

先ほど紹介した世界のヘッジファンド全体の指数と比べると、2017年からアジア系ヘッジファンドの成績の方が好調であることは明らかですよね。

ではなぜアジア系ヘッジファンドの成績が好調かというと、近年アジアをはじめとする新興国市場が急成長しているからです。

新興国市場は今後も成長する見込み

新興国市場の中でもアジアのマーケットは今後もさらに成長することが見込まれています。その理由は、

・株価は先進国と比べて割安

・世界的な景気拡大により、アジアへの輸出が加速

・テクノロジー分野の革新が見込まれ、注目が集まっている

が挙げられます。インドや中国をはじめとするアジアは成長する余地が十分あり、テクノロジー面などの株価がさらに上昇する可能性は非常に高いというわけです。

以上の状況を踏まえると、アジアに拠点を置くヘッジファンドの方が明らかに有利ですよね。魅力ある

アジア市場の情報をいち早く入手できる

ことは大きなアドバンテージです。

なのでおすすめのヘッジファンドは「アジア系」ヘッジファンドです。ではその中でも特におすすめのヘッジファンド「M&S」を紹介します!

おすすめのヘッジファンド「M&S」

「M&S」は日本に拠点を置くヘッジファンドであり、国内ヘッジファンドの中で圧倒的な成績を残しています。事実、過去の運用成績は以下の通りです。

年度リターン
平均45.7%
2013年95.0%
2014年39.0%
2015年29.2%
2016年45.3%
2017年(1月~9月)19.7%

見ての通りM&Sは毎年二桁のリターンを記録し、

過去5年で平均プラス45%の成績

は驚異的です。中国の政府系ファンドやアメリカの投資会社で勤務経験のあるヘッジファンドマネージャーにより、これほどの成績を残しています。

またその他にもM&Sは、

・個人投資家も投資可能

・保有銘柄を公開するなど透明性が高い

ことから信頼できるヘッジファンドです。一般的に得体の知れないヘッジファンドですが、M&Sは積極的に情報開示を行っている運用会社です。

このように成績が十分期待でき、透明性も高いヘッジファンドとして「M&S」はとてもおすすめです!もっと詳しく知りたいという方は、以下のページでM&Sについてまとめているのでぜひ一度見てみると良いでしょう!

M&Sについて詳しく知たい方はこちら!

ここまでの内容とおさらい

直近のヘッジファンドの成績は好調です。日本の代表的株価指数である日経平均とも比較しましたが、

ヘッジファンドの成績は安定してプラスのリターン

を出しています。

ただ2015年に成績が悪化したことにより、ヘッジファンドに対する批判のコメントがネット上で多く見受けられます。先述の通り、成績が悪化した理由は以下の2つのイベント

・スイスフランショック

・チャイナショック

があります。それ以降のヘッジファンドの成績は好調ですので、これからヘッジファンド投資を始めるにはおすすめの時期です!

そしてヘッジファンドには収益機会が存在します。市場全体が知名度の高い銘柄により注目することで、知名度の低い銘柄にヘッジファンドが投資を行い、自ら株価を引き上げることが出来るからでしたよね。

またヘッジファンド投資にかかる手数料も今後低下していくと思われます。既に手数料低下の動きは始まっているので今後の動向は要チェックですね!

最後に

おすすめのヘッジファンドは「M&S」

です。今後はアジア市場の成長が見込まれることから「アジア系」ヘッジファンドがおすすめであり、中でもこのM&Sは、国内ヘッジファンドの中では圧倒的な運用成績を残しています。

ヘッジファンド投資を始めるならまずこの「M&S」への投資がおすすめです!

これからヘッジファンドの成績はより改善していくと思われますので、今から資産運用の1つの選択肢に組み入れることは最適です。ぜひ検討してみると良いでしょう!

ちなみに当サイトには、気になるヘッジファンドにかかる税金や節税方法についてまとめている記事もありますので、興味のある方はチェックしてみてくださいね!

知っておきたいヘッジファンドの税金や節税方法はこちら

順位 ファンド名   過去3年
平均リターン
1位 M&S 58.87%
2位 BM キャピタル 15.23%
3位 アズカルアセットマネジメント --- %
4位 モントレー・キャピタル・マネジメント --- %